睡眠時無呼吸症候群(SAS)

SASとは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のイメージ|白い布団と枕に包まれた男性が仰向けで眠っている写真

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、 眠っている間に上気道(のど)が狭くなり、呼吸が止まったり浅くなったりする状態が、 繰り返される病気です。

一般的に、10秒以上続く無呼吸や低呼吸が、1時間あたり平均5回以上起きる状態が 目安とされています。

代表的な症状には、大きないびき、日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭痛・頭重感、 夜間の中途覚醒やトイレでの中途覚醒、集中力の低下などが挙げられます。 これらの症状を放置すると、高血圧や循環器の疾患などの合併症や、 日中の眠気による交通事故などのリスクにつながる可能性があるとされているため、 気になる症状がある方は早めの相談がすすめられます。

SASの原因・なりやすい人

身体的な特徴のイメージ|耳鼻咽喉科で白衣の医師が患者さまにタブレットを見せながら説明する明るく笑顔の診察風景

身体的な特徴

あごが小さい・後退している、首が太く短い、 扁桃が大きい、舌がのどに落ち込みやすい、など。

生活習慣のイメージ|デスクに座ったスーツ姿の男性が眠そうに口元を押さえている様子

生活習慣

寝る前の飲酒、睡眠薬の使用、強い疲労やストレスがたまっている時、 などは無呼吸が起こりやすくなるとされています。

環境・体型要因のイメージ|スーツ姿の男性が大きなお腹に手を当てている体型イメージ

環境・体型要因

肥満、急激な体重増加、仰向けでの睡眠、口呼吸の習慣、 加齢なども発症や悪化に影響するとされています。

SASのセルフチェック

以下の項目にあてはまるものがないか、
チェックしてみてください。

◎ 主な症状

  • 毎晩大きないびきをかく、または指摘される
  • 睡眠中に呼吸が止まっている、とまわりの人に言われた
  • 朝起きたときに頭痛や頭重感がある
  • 日中に強い眠気を感じる、または気づかずに居眠りをする

その他の確認ポイント

  • 夜中に何度も目が覚める、寝返りが多い、眠りが浅い
  • 夜中にトイレのために起きることがある
  • 朝の目覚めがすっきりしない、熟睡感がない(寝汗をかく、朝の疲れが残る)
  • 仕事中や運転中などに集中力が切れる
  • 体重が多い、または最近急に体重が増えた
  • 血圧が高め、または高血圧の治療を受けている
  • 就寝前にアルコールを飲む習慣がある
  • 首周りが太い(男性で 42cm 以上は一つの目安)

◎ が1つ以上あてはまる、または ◎ 以外の項目に2つ以上あてはまる方は、 睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
気になる方は、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。

検査・診断の流れ

問診・症状の確認

普段のいびきや眠気の様子、健康状態などについておうかがいし、 検査が必要かどうかを見極めていきます。

簡易検査(ご自宅での検査)

コンパクトな検査機器をお持ち帰りいただき、ご自宅で普段どおり寝ている間に 簡易的な検査を行います。

精密検査(必要に応じて)

簡易検査の結果をふまえ、必要と判断された場合は、 一泊入院で詳しく調べる精密検査をご案内することがあります。

診断・治療方針のご相談

検査結果をもとに、患者さんの状態に合わせた治療方針について ご一緒に相談していきます。

当院の治療方法

CPAP療法のイメージ|枕に横たわった患者さまが鼻マスクを装着し、CPAP装置から送られるエアチューブを接続して眠っている様子

CPAP療法

適応:中等症以上 
特徴:
鼻マスクから空気を送る 
費用・通院:
保険適用で月1回通院

CPAP療法は、寝ている間に鼻マスクから空気を送り続けることで 上気道の閉塞を防ぐ治療法です。中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸の長期的な管理に有効とされています。 健康保険が適用される場合、月1回程度の通院が必要となります。

口腔内装置(マウスピース)のイメージ|青色の保管ケース内に透明なマウスピースが収められている様子

マウスピース

適応:軽症〜中等症 
特徴:
下あごを前方に固定 
費用・通院:
歯科で作製

口腔内装置(マウスピース)は、下あごを前方に固定することで気道のひろがりを保ち、軽症〜中等症の方やCPAP療法が難しい場合の選択肢となります。作製は歯科で行うため、受診先については、現在通院中の歯科医院をお伺いしたうえで個別にご案内いたします。

生活習慣の見直しのイメージ|白いベッドの上で静かに眠る若い女性の横顔。白いリネンのベッドカバーと明るい寝室で、質の良い睡眠と規則正しい生活習慣を表現

生活習慣の見直し

適応:すべての重症度 
特徴:
体重管理・飲酒控え・横向き寝 
費用・通院:
ご自宅で無理のない範囲で継続

体重管理、就寝前の飲酒を控える、横向きで寝る、口呼吸を避けるなどの生活習慣の見直しは、 CPAPやマウスピースによる治療と組み合わせて取り組んでいただく大切な基礎です。 ご家庭で無理のない範囲で続けていただく内容となります。

よくあるご質問

Q. SASとはどのような病気ですか?

A. 眠っている間にのど(上気道)が狭くなり、呼吸が止まったり浅くなったりする状態が繰り返される病気です。大きないびきや日中の眠気などの症状があらわれます。

Q. どのような症状があると相談すべきですか?

A. 大きないびきを指摘される、日中の強い眠気がある、起床時の頭痛が続く、などの症状がありましたら、まずはお早めにご相談ください。

Q. 検査に痛みはありますか?

A. 痛みを伴う検査ではありません。まずはご自宅でできる簡易的な検査をご案内しております。

Q. 自宅で検査できますか?

A. はい、ご自宅で行っていただける簡易検査をご用意しております。必要に応じて精密検査をご案内する場合もあります。

Q. CPAPは毎日使う必要がありますか?

A. 一般的には、毎晩の使用を継続することで効果が得られるとされています。使用については検査結果とあわせてご説明いたします。

Q. マウスピースが向いているのはどのような場合ですか?

A. 軽症〜中等症の方や、CPAP療法が難しい場合などに、選択肢の一つとしてご案内することがあります。あごの状態などにより適応は異なります。

Q. 生活習慣の改善で軽快することはありますか?

A. 体重の減量や飲酒を控える、横向きで寝るなどの生活習慣の見直しにより、症状が軽くなる場合があります。無理のない範囲で続けることが大切です。

気になる症状がある方は、
お早めにご相談ください

当クリニックは『安心して気軽に通えるクリニック』をめざし、 医療用語を避けたわかりやすい説明を心がけています。
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